不用品回収業者と自治体のサービスの違い

みなさんは不用品を処分する時にどのようなサービスを利用しますか?
代表的なものは、不用品回収業者と自治体による回収だと思います。
ここでは、不用品回収業者と自治体のサービスの違いを説明していきます。
違いがよくわからないという方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
不用品回収業者が行っている主なサービス
不用品回収業者は他社と差別化を図るため、各々が様々なサービスを行っています。
代表的なサービスは以下の通りです。
自宅まで来て回収
どこの不用品回収業者も行っているサービスが、自宅まで来て回収しに来てくれることです。
ワンルームのアパートから一軒家までに対応しており、基本的にどんなものでも回収してくれます。
特に、重いものや大きいものを運んでもらえるので、自力で運べない不用品を処分したい際に便利です。
また、業者によっては、指定したトラックにどれだけ載せても料金が変わらない積み放題パックというプランを用意しています。
不用品買取
不用品回収業者はリサイクルショップのように、家具や家電の買取も行っています。
使用年数が5年以下で状態が良いものは買取してもらえる可能性が高く、回収料金から買取金額を引いてくれます。
ごみ屋敷の片付け
長い年月をかけてたまってしまったゴミや汚れは、1人で片付けようとしてもなかなか大変です。
不用品回収業者では、ごみ屋敷を片付けてくれるサービスもあります。
業者に任せれば膨大な時間がかかるごみ屋敷の掃除も、1日で終わらせることが可能です。
ハウスクリーニング
不用品を回収するだけでなく、ハウスクリーニングに対応している業者もあります。
急な引っ越しや遺品整理を行った後に、ゴミを片付けた後の清掃までやってくれるので、とても便利です。
遺品整理
不用品回収業者の中には、個人の遺品などを整理するサービスを行っている業者もあります。
例えば、遠方で親戚が亡くなった場合、葬儀の手配以外も住んでいた部屋の整理や賃貸物件の返却など、たくさんのことをやらなければいけません。
遺品整理では、ゴミの整理やハウスクリーニングを一括で行うことができるので、遺族の負担を軽くすることができます。
引っ越し
不用品回収業者では、引っ越しサービスも行っている場合もあります。
大量の不用品がある場合はまとめて処分してもらえるので、通常の引っ越しサービスよりもお得になる可能性があります。
また、関連記事として不用品回収にかかる料金体系に関する内容がありますので、是非ご覧ください。

自治体回収が行っている主なサービス
一方、自治体が行っているサービスは地域によってそれほど差はありません。
例えば、回収できる品目や料金に若干の違いがある程度です。
代表的なサービスは以下の通りです。
一般ゴミの回収
通常の家庭ゴミの回収で、週に2~4回程度回収されます。
家庭ゴミは使用する袋や出す日時が決められていますが、基本的に申告なく所定の場所に出すことが可能です。
粗大ごみの回収
家庭ゴミ袋に入らないような大きなゴミは、粗大ゴミとして回収されます。
粗大ゴミを出す際は、粗大ゴミ処理手数料券を購入してゴミに貼り付け、決められた日に回収場所まで運びます。
地域によって差異はありますが、基本的な流れは変わらないでしょう。
また、行政に指定されたゴミ処理センターに、自分で粗大ゴミを持ち込む方法もあります。
この場合、回収サービスよりも費用が安くなる、もしくは無料になる自治体も多いです。
ただし、自治体によっては処分することができないゴミも存在するので、出す際はきちんとホームページで回収できるゴミを確認しておきましょう。
小型家電のリサイクル
家電4品目の回収は自治体ではできませんが、携帯電話やデジタルカメラなどの小型家電のリサイクルは自治体で行っています。
回収方法は、スーパーや家電量販店に専用の「回収ボックス」を設ける方法や資源ごみの集積所に「回収コンテナ」を設置する方法などがあります。
詳しい回収方法や対象品目に関しては自治体によって異なるので、自分の住んでいる自治体のホームページを確認しましょう。
不用品回収業者と自治体回収のメリット・デメリット

では、不用品回収業者と自治体回収にはそれぞれどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか?
ここでは、不用品回収業者と自治体回収のメリット・デメリットを2つずつ紹介します。
どちらの回収方法を選択しようか悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
不用品回収業者

まずは、メリットを見ていきましょう。
1つ目:不用品の回収から処分まですべてやってくれる
そのため、自分で不用品を持ち運ぶなどの手間は一切かかりません。
特に、ベッドやたんすなど、大きいものを処分してもらう際にはとても便利です。
2つ目:最短即日で回収しにきてくれる
そのため、引っ越しなどですぐに処分しなければいけないものがあるときに役に立ちます。
また、早朝や深夜などにも回収が可能なので、平日に仕事で忙しい方もうまく時間を合わせることが可能です。

次に、デメリットを見ていきましょう。
1つ目:回収料金が割高になる
不用品回収業者の料金には、車両費や人件費も含まれるので、どうしても他の処分方法に比べてかかるお金は高くなります。
ただし、トラックにどれだけ積み込んでも料金が変わらない、積み放題パックというプラン用意している業者もあります。
そのため、不用品の数が多い場合は、むしろ自治体の回収よりもお得になることもあるでしょう。
2つ目:高額な料金を請求される可能性がある
不用品回収業者の中には、「古物営業許可」や「一般廃棄物収集運搬許可」を持たない違法な業者も存在しています。
そのような業者に依頼してしまうと、何かと理由をつけて高額な料金を請求される危険性があるので、事前に必要な許可を持っているかきちんと確認しましょう。
特に、「こちらは不用品回収業者です」とアナウンスをしていたり、「回収無料」というチラシを配っていたりする業者は違法の可能性が高いので、注意してください。
回収料金は比較的高くなりますが回収や運搬に手間がかからないので、大量の不用品や自分で持ち運べないものを処分したい方には、不用品回収業者がおすすめです。
自治体

まずは、メリットを見ていきましょう。
1つ目:回収料金が安い
処分料金は自治体や品目によって変わりますが、基本的には200円~1000円で処分することができます。
大量の不用品を処分する場合は不用品回収業者の方がお得になる可能性がありますが、数点の処分であれば自治体の方が安く上がるでしょう。
2つ目:安心感がある
自治体のゴミの回収は、自治体が指定した業者が行うので、余分な金額を請求されたり、不法投棄をされたりなどの心配はありません。
そのため、安心して依頼することができます。

次に、デメリットを見ていきましょう。
1つ目:回収日が決まっている
自治体のゴミ回収は週に2~4回で、出す日時が決まっていることが多いです。
自分のタイミングで不用品を処分できないため、すぐに処分したい場合には向いていません。
2つ目:所定の場所まで自分で持ち運ぶ必要がある
そのため、不用品の数が多かったり、重かったりする場合は、粗大ゴミや一般ゴミとして出すのは難しいでしょう。
回収料金は安いですが不用品を所定の場所まで自分で持ち運ぶ必要があるので、どうしても料金を安く抑えたかったり、処分したい不用品の量が比較的少なかったりする方におすすめです。